株式などの資産運用を始めると、マーケット情報をチェックする機会が増えます。もっとも頻繁に目にするのは、日経平均株価やNYダウ平均株価かもしれません。ニュースの経済コーナーでは、毎日のように紹介されています。重要な指標であるこの2つのうち、「NYダウ」についてはどれくらいご存じでしょうか。
ここでは、NYダウにはどんな銘柄が含まれているのか、さらには日経平均と比較した長期的な値動きはどうなっているのかなどについて見ていきたいと思います。
NYダウとは
NYダウは、 米国のマーケットにおける代表的な株価指数です。日本では日経平均株価がそれに相当するでしょう。算出しているのは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスという企業。米国の幅広い業種から代表的な銘柄を選出し、平均株価を出しています。NYダウは、ダウ工業株平均30種とも呼ばれています。NYダウの銘柄として選ばれる30社は、時代によって変化してきました。以前は鉄道が中心でしたが、次第に医療やITというような分野を取り込むようになりました。
2019年4月2日現在の、NYダウを構成する30銘柄の一部を見てみましょう。カッコ内は業種です。
アップル(電気機器)
アメリカン・エキスプレス(金融)
ボーイング(航空機)
ウォルト・ディズニー・カンパニー(娯楽・メディア)
ゴールドマン・サックス(金融)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬品)
ザ コカ・コーラ カンパニー(食料品)
マクドナルド(飲食店)
スリーエム(化学)
マイクロソフト(ソフトウェア)
ナイキ(その他製品)
ファイザー(医薬品)
P&G(日用品)
Visa(その他金融)
ウォルマート・ストアーズ(小売業)
エクソンモービル(石油)など
名前を知っている企業が多いのではないでしょうか。
NYダウを構成する企業は、日本でもなじみの深いグローバルな企業です。規模も大きく、2018年にはアップルが米国企業として、初めて時価総額1兆ドル(約108兆円)を超えたというニュースもありました。現在では経済がグローバル化し、日本も世界経済から大きな影響を受けます。資産運用の際には、日経平均株価だけでなく、NYダウの動向もチェックしておくことが必要と言えるでしょう。