日経平均株価とNYダウのパフォーマンスを比較

  日本経済の状況を示す日経平均株価と、米国や世界の経済状況を反映するNYダウ。この二つの株価指数の値動きには、大きな違いが見られます。 

 まず、日経平均株価の動きを確認してみましょう。日経平均株価のこれまでの最高値は、終値で見ると3万8,915円87銭。1989年12月29日に記録しました。約30年前、バブル景気と呼ばれていた時代です。そこから下げ続け、2008年9月に発生したリーマンショック後には7,054円98銭をつけています。2012年後半からはアベノミクス相場が始まり、現在は2万円台へ戻している状況ですが、それでも、30年前の最高値よりも低いのが分かります。

 一方、NYダウはどうでしょうか。終値ベースでの史上最高値は、最近までは2018年10月3日の2万6,828.39ドルでしたが、2019年7月15日に2万7,359.16ドルを記録しました。日経平均株価の史上最高値が30年前だったのに比べ、NYダウは現在進行形で史上最高値を更新し続けているのです。 

 バブル期の30年前に日経平均株価に投資していたら、現在でも含み損を抱えている可能性があります。それに比べ、NYダウは現在も史上最高値を更新し続けているため、過去のどの時点で投資したとしても、利益が出ているケースが多いと考えられるでしょう。 

 NYダウも、1987年10月のブラックマンデーや2008年9月のリーマンショックなどで、大きな下落を経験しています。それでも高値を更新し続けるところが、日経平均株価との違いです。