株価急落リスクが心配なら「つなぎ売り」も視野に

 2019年も余すところ少し。9月に2万2,000円の大台を回復した日経平均株価は、消費税10%増税による消費の落ち込み懸念や米中通商交渉の停滞もあり、先行き不透明です。年末には株高が進むことも多いですが、ここ数年は年末年始に株価が大きく急落する波乱の展開が多発しているので、特に注意しましょう。

 株価が乱高下しそうなときは、現物買いと信用取引の新規売りを同時発注するつなぎ売りを駆使して、短期間で優待の権利だけを取得するのも一つの考え方です。手数料はかかりますが、株価の急落リスクをある程度、回避することができます。

 最近は長期保有が優待権利獲得の条件になっている株も多く、つなぎ売りが使いづらくなっています。ただ、毎年贈られてくる優待品自体の魅力というより、換金性のよさで狙いたいクオカード優待、「単元株の100株以上なら一律、同じ優待内容」といった優待銘柄に関しては、資金効率を重視したつなぎ売りの活用も考えたいところです。

 ※つなぎ売りの注意点について詳しくは、「リスクを抑えて株主優待を獲得する『つなぎ売り』について」をご覧ください。