(今週の指標)日経平均株価

 今週の予測は、日経平均は10日から開催予定の米中閣僚級協議の合意内容の程度次第で、上下動が大きくなる可能性があります。

 米国市場は10月のFOMCの追加利下げ観測が下値サポート要因になりそうですが、日本株にとって、日米金利差縮小は円高要因となるため、期待はできないところです。

 今週は2万1,000円台を下値にもみ合う展開となりそうです。

チャート上の引線(B)の追加説明

 これまで2016年2月12日の1万4,865円、6月24日の1万4,864円とダブル底をつけて反発に転じ、11月9日の1万6,111円を安値にトランプ相場がスタートしました。これは上昇トレンド(A)となります。この中で2018年1月23日の2万4,129円、10月2日の2万4,448円と二山形成し、ここをピークに反落となり、上昇トレンド(A)を切って12月25日の1万9,117円で当面の底打ちとなりました。これでトランプ米大統領の当選後の日本株への影響はいったん終わることになります。

 その後、1万9,117円を底値に戻りに転じ、2019年3月4日の2万1,860円、4月24日の2万2,362円、7月25日の2万1,823円と三尊天井を形成し、下落。ここでは8月6日の2万110円で踏みとどまって、三尊天井の3月4日の2万1,860円と7月25日の2万1,823円を突破しましたが、4月24日の2万2,362円には届かず、9月19日の2万2,255円まで上昇して反落となっているところです。

 今、短期的なチャートの形は、12月3日の2万2,698円を上値の基点とし、12月25日の1万9,117円を下値の基点とする三角もち合いになっています。この中でもみ合いが続くのか、それとも9月19日の2万2,255円を突破し、さらに4月24日の2019年の高値、2万2,362円を超えるのか、注目点です。