現金や預金は「おおよその額」を把握すれば大丈夫!?

 親の財産を把握するために、相続財産のリストアップであげる内容について見ていきます。

【現金】

 財産で最初に思いつくのが現金だと思います。財布の中の少額の現金まで数える必要はありませんが、まとまった額の現金がある場合は、それをリストアップします。たとえば、銀行に預けないで家に保管してあるタンス預金や、貸金庫に入れてある現金などです。金庫などに入れてある場合は、金庫を開けるための鍵やダイヤル番号などが分かるようにしておいてもらう必要があります。

【預貯金】

 銀行、信用金庫、郵便局、農協などに預けてあるお金です。銀行が倒産した場合などペイオフのリスクヘッジのために、複数の金融機関に預けている親も多いものです。節税対策の一環として、税率の低い外国の銀行に預けてある場合もあります。

 現金や預金については、教えたくないという親もいると思います。他の資産に比べて、相続の時には問題が起こりにくいことから、おおよその額にしておいても良いと思います。子にしても、深く追及するべきではありません。