人気優待株は消費税増税にも負けないディフェンシブ株!?

 トランプ大統領の対中国制裁関税ツイートなどの影響で、株式市場は乱高下しています。10月末には、英国のEU離脱期限も迫っており、日本株も波乱の展開が続きそうです。

 そんな中、全体相場の下げに逆らうように、吉野屋HD(2月、8月優待株)の株価が2,330円台の年初来高値をつけるなど、株主優待株も多い内需株の中には株価が堅調な銘柄も散見されます。ポイントは内需株にとって逆風といえる消費税10%増税にも負けない商品開発力や価格訴求力にあるかもしれません。

 12月優待でいえば、食事券優待に絶大な人気のある日本マクドナルドHDの株価が2019年1月以降、4,500円台を底値に5,000円前後で安定推移。同じく大人気の12月優待株・すかいらーくHDも1,800~2,000円台で高止まりが続いています。

 最近の優待株投資では、配当利回りも高い日産自動車やJTなど好配当優待株も人気ですが、残念ながら、円高や世界経済の低迷で株価が急落している銘柄が多いのも事実です。

 その点、配当利回りというより、お得な食事券・買物割引など優待内容自体が人気の内需系優待株の株価は、優待投資家の下支え効果もあって底堅く値動きする銘柄が目立ちます。消費増税にも負けない人気優待株には、ある意味、全体相場が下落しているときに投資資金が逃げ込む「ディフェンシブ株」としての側面も期待できるかもしれません。