第2の注目点:日米欧の金融政策の違い鮮明

 第2の注目点は、日米欧の金融政策のスタンスの違いがより鮮明になり、相場が大きく動く可能性です。

米国の金融政策見通し

 FRBの9月利下げはかなり織り込まれていますが、9月1日の追加関税発動により、世界経済の不透明感が強まりました。このことから、利下げが「調整」ではなく、利下げサイクルに入ると判断して、今後の利下げについて、一歩踏み込んだ発言を、9月のFOMCではするかもしれません。そうなればドル安、円高材料となります。

欧州の金融政策見通し

 欧州では、ECBの利下げも、マーケットではかなり織り込まれています。しかし、ドイツ経済がマイナス成長となり、物価が低迷している状況では、9月以降の追加緩和期待が高まってきます。

 ドラギECB総裁がECB理事会後の記者会見で追加緩和について一歩踏み込むかどうかに注目です。そうなればユーロ売り圧力は継続されます。