若手社会人の皆さんが『みんなはどうしているだろう?』と気になることの1つに「一人暮らしはした方がいいのか?問題」があります。一人暮らしは、帰宅時間を気にしたり、友人を招くことに気を遣ったりせず、自由に生活を組み立てることができます。その半面、全ての生活費を自分で工面しなければなりません。
一方の実家暮らしは、家賃がいらないなど金銭面で大きなメリットがあります。将来に向けてしっかり貯蓄をしたいなら、実家暮らしは魅力的でしょう。
今回は、実家暮らしと一人暮らしで貯金額はどれぐらいの差が出るのか?具体的に計算してみました。選択のヒントにしてみてください。
就職直後は実家暮らしを選択する人が多い
株式会社モニタスが2017年に行った調査によりますと、就職直後のくらしタイプは
実家暮らし……59.2%
一人暮らし……33.1%
という結果が出ています。一人暮らしの中には、「学生時代からすでに一人暮らし」という人も含まれており、就職をきっかけに一人暮らしを始める人は少ないようです。
また、同じ調査で就職当初の家賃についても結果が示されています。就職当初の家賃は5~6万円台が多いようです(※首都圏の場合は5~8万円台と幅広く分かれるようです。)
参考: 株式会社モニタス『2017年 社会人5年目未満の調査を公開しました』
実家暮らしの場合に「実家に入れるお金」はどうでしょうか?株式会社マイナビが2017年に行った調査によりますと、実家暮らしの場合、家に入れたい金額の第1位は「3万円」という結果が分かりました。
第1位 3万円 69人(29.0%)
第2位 2万円 57人(24.0%)
第3位 1万円 39人(16.4%)
第4位 5万円 22人(9.2%)
第5位 4万円 12人(5.0%)
やはり家賃だけで5~8万円かかる一人暮らしに対し、実家暮らしの場合は光熱費などを含めて家に入れるお金の3万円のみであり有利です。これらの数字は後ほど貯金額を計算する際に参考にしましょう。
収入の参考値
貯金額を計算するにあたり、収入は国税庁の統計調査をもとに、
・20代前半の平均年収 258万4,000円
・20代後半の平均年収 351万0,000円
参考: 国税庁『平成28年民間給与実態統計調査結果』
第11表 企業規模別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額
手取り年収はおよそ8割として
・20代前半の平均手取り年収 206万7,200円
・20代後半の平均手取り年収 280万8,000円
こちらの数字を使うことにします。