結論:リーマン級の危機が起こる可能性は低いと判断
世界経済の低迷が長期化するリスクはあるが、リーマン級の世界景気後退にはならないと考えています。トランプ大統領を始め、世界の政策担当者が、株価の動きを注視しているからです。株を暴落させるような政策を取ると、支持率が急低下することを、世界の政策担当者が意識しています。
米中の対立は50年続く冷戦になる可能性がありますが、20世紀の米ソ冷戦と同様に、それだけで世界経済を破壊する要因にはならないと考えています。これからの50年は、米中対立という不安を常に抱えながら、第4次産業革命などを軸に世界経済は成長していくと予想しています。不安が高まると世界の株式は調整し、不安が緩和する局面で世界の株式が上昇する展開が続くと予想しています。
来年、不安が緩和し、世界景気が回復する局面になるとの予想を、維持します。
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