先週の結果

週前半高く、後半、ザラ場で2万1,000円割るものの、終値では2万1,000円台回復

 日経平均は、週始めにはメキシコ関税見送りを好感して大幅上昇となって2万1,000円台を回復。11日は終値で2万1,200円台まで回復しました。その後は、12日のザラ場高値2万1259円まで上昇後、下落に転じ、13~14日の2日間は、ザラ場では2万1,000円を割り込みましたが、終値で2万1,000円台を回復して引けました。
 

 NYダウ平均株価はもみ合いながらも堅調な動きで、下値は限定的でした。

10日:先週末の米国市場で、注目の5月雇用統計が市場予想を下回ったことで、利下げ観測がさらに高まり、また、メキシコへの追加関税が停止されたことで、NYダウは+263ドルの2万5,983ドルと5日続伸し、これを受けて日経平均は+210円の2万1,095円で寄り付き、一時+281円の2万1,166円まで上昇して、終値は+249円の2万1,134円と大幅続伸となりました。 

11日:前日の週明けの米国市場で、NYダウが6日続伸となっていたものの、▲34円の2万1,099円と朝方は売り先行で始まりました。しかし、売り一巡後は円の弱含みと上海株式の上昇を受け反発に転じて、一時+92円の2万1,227円まで上昇し、終値は+69円の2万1,204円と3日続伸しました。

12日:朝方の売り一巡後に、4月の機械受注が予想外にプラスとなったことで、先物買いを支えに上げに転じて、一時+55円の2万1,259円まで上昇。前引けは+19円の2万1,223円でした。しかし、後場になると前日の終値近辺でもみ合った後、円の強含みを受けて、大引けにかけて売られ、▲74円の2万1,129円と4日ぶりに反落となりました。

13日:前日の米国株式が主要3指標そろって小幅続落となったこともあり、朝方から売りが先行し、一時▲197円の2万932円と、2万1,000円を割り込みました。しかし、後場になると日銀のETF(上場投資信託)買い期待や上海株式の反発もあり、翌日のメジャーSQ算出を控えて様子見となって下げ幅を縮小。▲97円の2万1,032円と2万1,000円を維持しました。 

14日:前日の米国市場では3指標そろって反発したことで、+17円の2万1,049円で寄り付き。その後、中東で日本のタンカー2隻が攻撃を受けたとの報道で、一時▲60円の2万971円まで下げるものの、影響は限定的で切り返し、前場は+55円の2万1,087円で引けました。後場も先物買いを支えに2万1,100円台に乗せ、終値は+84円の2万1,116円となり、6月SQ値2万1,060円を上回って引けました。

 14日の米国市場は、米中貿易戦争の影響でブロードコムの2-4月期決算は売上高が市場予想を下回り、これを受けて半導体関連株が下落。3指標そろって反落となりました。フィラデルフィア半導体指数も▲2.61%で、経済指標はまちまちでしたが、利下げ期待が続いており、下値は限定的となっています。

 シカゴの日経先物は▲50円の2万980円と2万1,000円を割り込みました。