19年1-3月期は2割強の増収増益、IoT製品部門が好調
現地コード | 銘柄名 |
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01810 |
小米集団 (シャオミ) |
株価 | 情報種類 |
10.16HKD |
株価 企業情報 チャート |
小米集団の19年1-3月期決算は、売上高が前年同期比27.2%増。純利益(非GAAP)は同24.6%の伸びを示した。スマートテレビおよびAIoT(AI+IoT)製品の力強い伸びが背景。BOCIは目標株価を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
1-3月期の非GAAP利益は前年同期比24.6%増の20億8,000億元に上り、前期比では12.5%増。売上高は前年同期比27.2%増の438億元と、いずれも市場コンセンサス予想を上回った。
スマートフォンの売り上げは平均販売価格の上昇を背景に、前年同期比16.2%増の270億元に達したが、部門粗利益率は前年同期の5.8%から3.3%へ後退した。機種切り替えなどによる影響で、主に海外市場で平均販売価格や利幅が後退したことが響いた。ただ、経営陣によれば、1-3月の新モデル投入を受け、中国国内ではスマホ事業の粗利益率が下げ止まったという。期中のスマホ出荷台数は2,800万台で、前年同期比ほぼ横ばい。カウンターポイントの調査によれば、出荷台数ベースで、サムスン、華為技術(ファーウェイ)、アップルに続く世界4位だった。また、平均販売価格は1台当たり964元と、同16%の上昇率となった。
一方、AI(人工知能)+IoT(モノのインターネット)を意味するAIoT製品およびライフスタイル製品部門を見ると、1-3月の部門売上高は前年同期比56.5%増の120億元。スマートテレビや「Mi(米)」ブランドのスマートウォッチや空気清浄機、電動キックスケーターなど各種製品の力強い販売増が背景。主にスマートテレビに対する旺盛な需要が寄与し、部門粗利益率も前年同期の10.7%から12.0%に改善した。また、ゲームビジネスの拡大を追い風に、インターネットサービス部門の粗利益率も62.3%から67.4%に改善している。
BOCIは目標株価を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。レーティング見直しつながる可能性がある潜在リスク要因としては、米中摩擦の激化を受けたスマートフォンのグローバル・サプライチェーンを取り巻く不確実性を挙げ、これが同社の収益性にマイナス影響を及ぼす可能性があるとしている。