増税前に使っておきたい優待銘柄

 増税前の対策の一つとして、事前に優待を使った購入で防衛する方法も。特にこの先使う予定のある高額商品は事前購入がおススメ。4月からの新生活に向けて、入学で必要なランドセルや通っていらっしゃる学校の制服の買い増しなどデバートで扱っている商品なら、デパートの優待が使いましょう。

右:カードとパルコで使える優待。左:J.フロント リテイリングの優待案内

 三越伊勢丹ホールディングス(3099)や大丸、松坂屋のJ.フロント リテイリング(3086)高島屋(8233)、阪急、阪神百貨店のエイチ・ツー・オー リテイリング(8242)など、株数に応じて限度額を設定していたり、食品やセール品でも使えたりと各社優待内容はさまざまですが、大抵は10%割引ですので、高額になるとお得度は増します。他にニトリホールディングス(9843)ビックカメラ(3048)の優待を使って家具、家電をそろえるのも良いかもしれません。面白いところでは三菱マテリアル(5711)の優待は宝飾品の割引もあるので、ご結婚を考えていらっしゃる方は婚約指輪の早めの購入を考えても。無事にお相手にお渡しできることを願っております。

 一番の高額商品と言えば住宅ですが、こちらは引き渡し時の税率となるので、9月末までに引き渡し可能ですと8%の適用となります。今から契約し、引き渡しが9月ですとスケジュール的に少し厳しいかもしれませんが、ミサワホーム(1722)大成建設(1801)など住宅購入の際の割引をいくつかの会社が出しています。

商品と交換の優待銘柄

優待で購入した月見バーガーのバリューセット

 初めからセットになっている商品と交換する株主優待も増税しても変わりません。松屋フーズホールディングス(9887)の優待は自社主要メニューから1品選択制。税額が変更になっても、変わらず使えます。同様に日本マクドナルドホールディングス(2702)の株主優待も商品無料引換券なので、そのまま。増税分も含まれた優待券になるので、実質優待価値が向上したことになります。

 体験型の優待も増税とは無関係の様です。先日映画入場料の値上げを発表した東急レクリエーション(9631)系の109シネマや6月から値上げ予定の東宝(9602)系のTOHOシネマズ。今のところ優待内容は変わりませんので、値上げ分が自動的にお得分となっています。他に東京テアトル(9633)松竹(9601)などもポイントや優待シートで映画が見られる銘柄も同様です。

 もう一つの体験型はスポーツクラブ。自社施設無料利用券をいただけますが、こちらも増税されても変わらず使える様です。セントラルスポーツ(4801)は半年で3枚、ルネサンス(2378)は半年で2枚。オリンピック開催が近づいて、スポーツ熱も盛んになりそうですので、今のうちにスポーツクラブ銘柄を仕込むついでにお得に健康管理ができますね。