(今週の指標)ドル/円

 今週もドル/円は、111.00~112.50円を基本とするレンジでのもみ合いが想定され、世界経済の動向を意識した動きが続きそうです。

 米国では経済指標が予想を下回れば、FRB(米連邦準備制度理事会)による緩和期待への思惑でドル売りにつながりやすいですが、中国の経済の減速懸念が後退したことで、ドル買い要因となりやすいと言えます。

 ユーロ圏の景気減速は明らかとなっており、ユーロ売り/ドル買いが増え、多少、ドル買い/円売りに影響を与えそうです。米国株式の上昇が続けばリスク回避の円高は拡大せず、ドル買い/円売りの流れとなります。

 ただし、チャートでは三角保ち合いの上放れの上限が1ドル=113円水準にあり、ここを突破できるかどうかに注目です。