まずは5分の1だけ買い、10%の含み損が出たら損切りする
──新しい銘柄を購入するときはいきなりまとめてドカンと買うのですか?
いえ、それはないですね。まずは少しだけ買って様子を見ます。
──どれくらい買うのですか?
これも決めていて、まずは5分の1だけ買います。
──一つの銘柄に投資資金の5分の1を入れるわけですよね。そのさらに5分の1ということですか。
そういうことです。で、これはいけそうと思ったら買い増していきます。
──では、反対に株価が下がったら?
もちろん買い増しはしません。そのまま様子を見て、10%の含み損が出たら、すぐに売却します。これもルールとして決めているのですが、僕はいついかなるときでも10%の損失が出たら売ることにしているんです。
──損切りルールは「損失=10%」なんですね。
はい、損切りをためらわないというのも大負けを避けるための大きなポイントだと思っています。これもかつての失敗から学びました。
──まずは投資総額の5分の1の、さらに5分の1を買い、10%の損失が出たら損切りする。このルールを守っていれば、たしかに大負けは避けられるかもしれないですね。
投資資金が1,000万円だとしても、5分の1(=200万)×5分の1(=40万)×10分の1(=4万円)ですから、4万円の損失で済みます。
──とはいえ、なかなか損切りができないという人も多いと思います。もう少し待てば上昇に転じるかもしれないなどと思ってしまいますし。
そこは決断するしかないでしょうね。そもそも上がると思って買ったのに10%下がったわけですから、その時点でもう、自分が間違っていた、と考えるべきなんです。だから、素直に引き下がったほうがいい。それに、そこから株価が上昇する可能性もたしかにありますが、反対にどん底まで落ちていくこともあるわけです。そうなったらもはや取り返しがつきません。