米国航空会社5社の業績分析

デルタ・エアラインズ(DAL)

 デルタ・エアラインズは、大手の中で最も財務的にしっかりと経営されている航空会社として定評があります。

図4:デルタ・エアラインズの1株当たり業績 (年次報告書)

【略号の読み方】DPS:1株当たり配当、EPS:1株当たり利益、CFPS:1株当たり営業キャッシュフローSPS:1株当たり売上高

 デルタ・エアラインズのCFPS(1株当たり営業キャッシュフロー)を、SPS(1株当たり売上高)で割り算して求められる2018年の営業キャッシュフロー・マージンは、15.8%です。これは航空会社としてはたいへん立派な数字です。またEPS(1株当たり利益)に比べてDPS(1株当たり配当)が大変小さいので増配余地が大きいと思います。

 

アメリカン・エアラインズ(AAL)

 アメリカン・エアラインズ(ティッカーシンボル:AAL)はキャパシティーでは最大級です。しかし歴史的に運航の効率は悪く、経営危機に瀕したこともあります。現在は事業再編を経て立ち直りつつあります。同社の課題はロードファクターを引き上げることでしょう。

図5:アメリカン・エアラインズの1株当たり業績(年次報告書)

【略号の読み方】DPS:1株当たり配当、EPS:1株当たり利益、CFPS:1株当たり営業キャッシュフローSPS:1株当たり売上高

 アメリカン・エアラインズの2018年の営業キャッシュフロー・マージンは8%に過ぎず、不十分です。