昨年12月の急落後、2カ月にわたり株価は反発。
予想外の動きで戸惑っている個人投資家も多いのではないでしょうか。

 

個人的には意外だった2カ月間の株価上昇

 日本株の上昇が続いています。昨年12月に底打ちした後、上昇ペースは緩やかながらも、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、そして多くの個別銘柄の株価が反発し、上昇トレンドにあります。

 米国株はさらに強く、NYダウは高値を更新するのではないかというほどの勢いです。

 実は筆者は、特に米国株についてはここまで株価の反発が続くとは思っていませんでした。逆に昨年2月、10月、12月の株価急落を経験し、すでに株価は天井を付けているのではないかと感じていました。

 そのため、筆者は上昇トレンドの銘柄は買い持ちをしていますが、投資可能資金全体に占める割合はそれほど多くありません。

 逆に下降トレンドの銘柄については空売りを実行し、その後のさらなる株価下落に備えていました。 ところが今年に入ってからの日本株は、異様に強い動きが続いているのです。

 

見込み違いの株価の動きに遭遇したら最優先すべきことは?

 このように、筆者は「日本株はすでに天井をつけたので大して反発しない」と考えていました。これが現時点では見込み違いだったといえます。
 株式投資を長年続けていると、自分が想定していたのと株価が逆方向に動くという「見込み違い」のシチュエーションを何度も経験することになります。

 こんなとき、筆者が最も重視しているのが「大きな損失を避けることを最優先にその後の行動を決める」ということです。

 2月24日時点では、多くの銘柄の株価が25日移動平均線より上にあり、上昇トレンドとなっています。本来であれば、投資可能資金全体に対して相当な割合(例えば7~8割)の資金を買い持ちに費やしておくべきでした。

 しかし筆者はこの時点で買い持ちは投資可能資金全体の25%程度しかありません。そのため、ここから買い持ちを増やしていくのかどうかを検討していくことになります。