1986(昭和61)年2月25日

フィリピンでエドゥサ革命が起こる

 1986(昭和61)年2月25日、フィリピンでエドゥサ革命が起こりました。

 エドゥサ革命とは、1986年2月22日、フィリピン軍改革派将校のクーデター決起を機にフィリピンで発生した革命です。決起からわずか3日後の25日、コラソン・アキノ女史が大統領就任宣誓を行いました。

 フィリピンには、わずか数十の家族が国土の50%以上を所有するという特殊な事情があります。その支配構造は、フィリピンを植民地としていたスペインが大農場を作る際に設けた制度でしたが、マルコス大統領はこの大地主の特権階級を解体しようとしていました。

 しかし特権階級からの強い反発を受け、権力維持のため独裁へと向かいます。しかし、反対派の暗殺、選挙での不正な開票操作などの強引な手段は、民衆の反発を招き、マルコス氏はアメリカへ亡命を余儀なくされたのです。

 その後、大統領に就任したコラソン・アキノ女史は、マルコス氏に暗殺されたベニグノ・アキノ・ジュニア氏(反マルコス派の政治家)の妻でもありました。

エドゥサ大通りで民衆のデモが起きたことから、エデゥサ革命と名づけられ、この革命で民主主義が樹立されたとされていますが、実際には旧支配層が復活しただけだと、新政権に対する反発も見られました。

 

1986年2月25日の日経平均株価終値は

13,576円30銭