プランBも否決、メイ首相が辞任した場合は?

 仮に1月21日にプランBが否決されてメイ首相が辞任した場合、2週間以内に新政府が成立しなければなりません。そうなれば、休日を除く25日後が選挙になるので、3月中旬頃に実施されることになります。ただ、メイ首相はブレグジットの期限日までは首相を続ける意思があり、総選挙の可能性は現在のところ低いと考えます。

 3月29日が、英国がEUを離脱する期限日。この期限日が延長されるかどうかにも、話題を集めてます。

 その直前の3月21~22日にEUサミットが開催されるのですが、これは重要イベントとなりそうです。なぜなら、このときにEU側が離脱期限を7月まで延長することを認める、さらにEU側がラストチャンスで譲歩案を示すのではないか、という大きな期待がかかっているからです。

 以上が3月までの重要なスケジュールとなりますが、現時点ではブレグジットがどのような方向に進むのか、誰も明確な答えを持っていません。

 あえていえば、現時点でもっとも可能性が高いのは、ノー・ディール・ブレグジット(条件を決めないまま離脱)であり、さもなければノー・ブレグジット(離脱中止)ということになります。