本日の注目通貨

ドル/円:堅調

 16日(水曜日)のドル/円は、東京時間午前につけた108.37円が安値。その後は堅実に値を伸ばしNY時間午後には109.19円まで上昇しました。米金融機関の好決算がダウ平均株価を約1カ月ぶりの水準まで押し上げ、投資家心理も明るくなったことが理由のひとつ。次は1月2日の高値109.73円が目標になります。(チャート1)

 FRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)は景気見通し慎重な意見が多くなり、利上げや金融政策の正常化のスローダウンはすでにマーケットに織り込まれています。その分、これまで陽の当たらなかった日本の経済データや日銀の政策に注目が集まっています。本日は黒田日銀総裁の発言が予定されています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ポンド/ドル:メイ首相の不信任投票は否決

 野党労働党のコービン党首が要求したメイ首相に対する不信任投票は、賛成306、反対325で否決されました。メイ首相のEU(欧州中央銀行)離脱協定案は完全になくなったわけではなく、プランBが来週月曜(21日)にも提出されるので、不信任はそれを待ってからというムードが強かったようです。もっとも、この状況でメイ氏に代わって首相をやりたいという議員がいないというのが本当のところかもしれません。とりあえず解散総選挙のリスクは回避されたのですが、マーケットの反応は限定的。

 英議会と同じように、ポンド/ドルもどちらへ動いてよいかわからず、1.2800ドル台で神経質な動きを続けました。一方ポンド/円は、ドル/円が円安に動いたことで140.70円まで上昇。前日の離脱協定案投票前につけた安値137.32円からら3.30円以上も反発しました。(チャート2)

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出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成