家計の支出はどうだったのか?

家計調査(二人以上世帯)2018年1月の支出(単位、円)

(出所)総務省統計局「家計調査」を基に筆者作成。1月平均は1月合計を31日で除して算出

 

 ちなみに、家計調査では、家計を同じくする人にあげるお年玉は「こづかい」、別の家計にお年玉をあげる場合は「贈与金」になります。同居している子供にお年玉をあげれば「こづかい」、遊びに来た孫にお年玉をあげれば「贈与金」になるという具合です。

 現金の需要は曜日によっても違い、週末の買い物に備え、金曜日に向けてお札の発行が増え、週明け月曜日になると、銀行などの金融機関を通じてお札が日本銀行に環収するという流れがあります。年末年始ほどではないですが、ゴールデンウィーク前にもお札の発行が増えます。

 お盆がある8月は、休みになる工場が多いので生産が減ります。同じ月であっても、週末が多い年の方が小売店の売上は増えます。

 景気や売上といった経済の動向を分析する場合、経済活動の種類ごとに季節性を考慮します。季節性というと春夏秋冬の四季を思い浮かべますが、データによっては、どの四半期かだけではなく、月や曜日、休日・祝日の影響も検討します。うるう年(leap year)の調整プログラムがあらかじめ用意されている統計ソフトもあります。

 季節調整とは、季節や月、曜日などの影響がなかったと仮定したら、どのような数字になるのかを、統計的な手法を用いて推計することです。季節調整というよりも、カレンダー調整といった方が実態に近いと思います。