年末高どころか株価が日々大きく値下がりを続けている日本株。下落相場が続く中を生き残るためのポイントを解説します。ヒントは「過去に引きずられない」です。

 

日経平均株価が10,000円割れになるかもしれない?

 2018年12月は、日本株が大きく下落しました。3月に付けた安値を守っていた日経平均株価もついに安値を割り込み、年初来安値更新、20,000円割れとなりました。

 個別銘柄をみても、東証1部銘柄の年初来安値更新銘柄数が過去に記憶にないほどの多さとなるなど、厳しい下げとなっています。

 しかし、筆者の周りにいる百戦錬磨の凄腕個人投資家の多くは、ここからの株価下落に最大級の警戒をしています。現在の状況がリーマンショック前年の2007年に似ている、という声もよく聞きます。

 となれば、日本株の下げもまだ始まったばかりで、ここからさらなる大きな下げが待っている可能性も十分ありえます。

  筆者は、仮に日経平均株価が10,000円割れになっても生き残れるような投資手法を実行するべきと思っています。
 日経平均株価が10,000円を割れるなんて、と感じる方がほとんどだと思いますが、現実的にあり得ることです。

 2008年のリーマンショックのときは、日経平均株価が60%以上値下がりしました。この下落率を2018年10月の高値2万4,448円07銭に当てはめてみると、日経平均株価は10,000円を割れることになります。

 つまり、リーマンショック級の株価下落が起きれば、日経平均株価が10,000円割れとなってもおかしくないのです。

 

株価がどれだけ大きく値下がりしても生き残るためには

 では、日経平均株価が10,000円を割れたとしても株式投資の世界で生き残るためにはどうすればよいのでしょうか?
 それは非常に簡単なことです。株価が下落を続けている下降トレンドの間は、株を保有せず新規の買いも控えればよいのです。

 個人投資家が株式投資で失敗する最大の原因は、株価が値下がりして含み損を抱えた株をそのまま持ち続けた結果、塩漬け株になって手も足も出なくなるからです。
 ですから、株価が下降トレンドにある間は、さらに株価が値下がりする可能性が高いので株を売却し、上昇トレンドに転じるまで株を買い直さないようにすればよいのです。

 現に筆者は、この方法を実践することで、12月第3週の株価急落も問題なく乗り切ることができています。