1月の株主優待銘柄

 2019年1月優待株の権利付き最終日は1月28日(月)。権利獲得には、28日の取引終了から翌29日の優待権利落ち日まで株を保有しておく必要があります。

 そんな1月の優待株は約30と、10月や7月に次いで優待企業の数が少ない月です。そのため、特定の優待株に人気が集中しがちで、時には権利落ち後の株価下落が激しくなることもあるので注意が必要です。

 数は少ないですが、小粒ながらきらりと光る銘柄が多いのも1月優待の特徴です。中でも、飲料メーカーのダイドーグループホールディングスは、100株以上の保有で1月と7月の年2回、合計6,000円相当の缶コーヒーなど自社飲料がもらえる、とてもお得な優待として有名です。

 ガーデニング用品を販売するタカショーも100株以上で「ガーデン友の会株主特別販売カタログが年2回もらえて女性から人気の高い優待。従来は200株以上の保有で1月株主にガーデングッズが贈られていましたが、今年からは500株以上の株主に対して、1,000点以上の商品からポイント数に応じて選べる「タカショー・プレミアム優待倶楽部」が導入されました。ちなみにダイドーグループタカショーの優待権利確定日は1月末ではなく1月20日。今年は20日が日曜日なので、権利確定日は18日、権利付き最終日は15日になります。

 そのほか、焼き鳥チェーンの鳥貴族1,000円相当のお食事券×年2回(1月と7月)がもらえて人気が上昇中です。ネット通販サイト「ECカレント」などで利用できるストリームの1,000円優待割引券(100株以上)は家電やPCの買い物に使えるので便利。

 1,000株以上のため約160万円の資金が必要になりますが、積水ハウスの新潟県魚沼産コシヒカリ5kg優待にも根強い人気があります。コアなプロレスファンに人気の優待株といえば、プロレス系ゲーム会社のユークス3,000円相当の自社または自社関連商品を受け取れます。

 

2月、3月の優待祭りも近い

 1月末といえば、スーパーや家電、外食系など買物系優待の多い2月末、優待株最盛期といえる3月末まであと1~2カ月という時期。2月、3月末の優待株をまだ割安なうちに保有したい場合、年始は安値で株を買えることの多い最後の準備期間になります。

 優待権利確定日当日に現物買いと信用売りをともに行うにクロス取引(つなぎ売り)を使って、株価の下落のリスクをおさえることもできますが、手数料のことは忘れないように。2月、3月の人気優待株の値動きも見ながら、1月優待株に関しては少数精鋭に徹して厳選するのも一つの考え方といえるでしょう。※つなぎ売りの注意点について詳しくは、「リスクを抑えて株主優待を獲得する「つなぎ売り」について」をご覧ください。