本日の注目通貨
ドル/円:小動き
ドル/円は、相変わらずレンジの中をサイドウォークながら、少し上を狙いにいって3日以来の高値とな113.71円をつけました。安値は113.20円、上値は113.61円。(チャート1)
ユーロ/ドル:ドラギ総裁は弱気
ECBは13日、2018年最後となる会合を開き、政策金利を0.00%据え置きました。決定は予想通りでしたが、その後記者会見を開いたドラギ総裁からは以前のような楽観ムードが消え、かなり弱気になっていました。
ユーロ圏の成長見通しとインフレ見通しは引き下げられ、ドラギ総裁は「経済の下向きリスクが強まっている」との見解を示しました。深刻なのは、この状況が一時的なものではない、とECBが考えていることです。ユーロ圏の経済が期待ほど回復しないまま再び下降し始めたことを、ECBが認めたことになります。
ドラギ総裁は今後の対策として、来年秋に予定の最初の利上げ後も再投資を継続する計画を示しました。利上げの具体的な時期については経済データ次第ということになりますが、当初計画より後ずれの可能性も高まっています。ECBは年内で量的緩和を終了しますが、ドラギ総裁自身は、それが良いとは思っていないように見受けられます。