景気後退までは未だ時間がある
ただ「10年債利回り-2年債利回り」がゼロになっても、すぐリセッション(景気後退)に突入するというわけではなく、しばらく時間的余裕があります。株式市場が天井を打つタイミングも、金利差がゼロになった半年から1年ほど先だと言われています。したがって、仮に近く金利差ゼロが現実のものとなった場合でも、それは「即、売り!」を意味しません。
ただ「かれこれ10年近く続いた今回の景気拡大も、いよいよ最終局面に近づいているぞ」という認識は持っておいた方がいいと思います。
景気後退局面の投資戦略
景気拡大が終わりに近づいているということは、来たる景気後退に備えるカタチで投資戦略を「守り型」にシフトする必要があることを意味します。
一般に、景気後退局面ではディフェンシブ株が良いとされます。ディフェンシブとは「防御的」という意味で、景気に関係ないビジネスを指します。
具体的には、歯磨き粉のような日用品は景気が良かろうが悪かろうが毎日使用するものなので不景気でも消費量は減りません。清涼飲料なども不景気に強いです。病気や怪我は景気とは無関係なので病院や薬品などもディフェンシブです。さらに電気、水道、ガスなどの公益事業も景気変動の影響を受けにくいです。
こうした銘柄を普段より多目に組み込むと、景気後退に備えた「守り型」の投資戦略となるでしょう。
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