「銀」投資の注目ポイント

 銀に投資をする上でポイントになるのは“銀の値動きの大きさ”です。

 同じ貴金属で投資先として最も人気のある金(ゴールド)の値動きに比べて、銀の値動きは“大きい”と言えます。以下は金と銀の年間の変動率を比較したものです。

 変動率が10%であればその年の高値はその年の安値よりも10%高かった、安値を基準にそこから+10%の範囲で価格が動いたことを意味します。100%であれば安値を基準に+100%の範囲で価格が動いた(その年の高値は安値の2倍だった)ことを意味します。

図:金と銀の年間の変動率の比較 (2018年は11月27日まで)
 

出所:CMEのデータをもとに筆者作成

 この10年間、毎年銀の変動率は金の変動率を上回っています。年間の変動率の平均は金のおよそ2倍です。値動きが金よりも大きいことが銀投資における大きなポイントと言えます。銀は金よりも値動きが荒いと言えます(あくまでも金との比較です)。

 その意味では、ゆっくり価格の推移を見守りたい人、特に貴金属への投資において初心者の方は金を、慣れてきた方は金に加えて銀も、という考え方が有効かと筆者は考えています。

「銀」は今いくら?現在の価値

図:銀価格の推移 単位:ドル/トロイオンス

出所:CMEのデータをもとに筆者作成

 私たちの身近にある円建て銀価格は2018年11月27日時点で、1グラムあたり54.0円前後です(楽天証券の積立価格)。また、図のとおり、国際的な銀価格の指標であるドル建ての先物価格は、長期的に見れば2012年にピークをつけたあと下落し、弱含む動きとなっています。

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