生活費やレジャー費を抜き、残った分を投資に回す

──購入タイミングについてお伺いします。インデックス派には、毎月一定額を積み立てるという方法を取っている人も少なくありませんが、吊ら男さんは?

 私の場合、いつ購入するかは決めていません。月々の給与や賞与の中から生活費やレジャー資金などを抜き、残った分を投資に回すという感じです。

──毎月購入されている?

 いや、そうとは限りません。思わぬ出費が重なって1円も投資に回せない月もあります。実は今年は両親に海外旅行をプレゼントしたりしたので、あまり入れていないんです。例年通り、年間200万円程度は入れたいと思っているのですが、もう年末ですし、今年はちょっと無理そうです(笑)。

──それはそれで仕方ないと?

 そもそもなぜ私が積み立てにしないかというと、お金の使い道を投資ありきにはしたくないからです。毎月、積立額を決めると、当然、残った分しか使えなくなるわけですよね。もちろん、いざとなれば積み立てたファンドを切り崩す手がありますが、それはできる限り避けたいですし。だから、積み立てにするとどうしても日々の暮らしが窮屈になります。例えばたまたま家族全員休みが取れて旅行に行けるようなときでも「積み立てがあるから我慢しよう」となってしまう。それは本意ではないんです。

──前回、投資のために自分の時間を犠牲にしたくないとおっしゃられましたが、それと一緒ですね。

 将来のためにお金を残すのは大事ですよ。でも、そのために日々の暮らしを楽しめなかったら本末転倒ではないでしょうか。

──今、吊ら男さんは日本株3、先進国株4、新興国株3の割合で投資していますよね。お金に余裕ができたらそのうちのどれかを追加購入するわけでしょうが、どれにするかはどうやって決めるのですか。

 これはもう単純です。それぞれ運用成績が違うわけですから、実際には3つの比率は日々変動しています。日本株の価格が下がれば、日本株の割合が減るため、それを追加購入することによって調整するというのが基本です。つまり、日本株が安くなったら日本株を買い増して3に近づくようにするわけです。

──世界情勢を見て新興国株が上がりそうだから新興国株を増やすとか、そういうことはされないのですか。

 そんな面倒なこと、するわけないじゃないですか(笑)。株式市場がどうなろうと、ただひたすら3:4:3を保持するだけです。

 

──つまり、目先のことは考えない?

 そういうことです。大事なのは20年後、30年後資産がどうなっているかです。今の時点で新興国株が上がろうと下がろうと、正直どっちでもいいわけです。

──では、次回はそのあたりのことを詳しくお聞きします。

 

読者へメッセージ

チョーシにのらない

相場が好調で資産が増えていると、つい「投資資金を増やせばもっと儲かる」という考えになりがちです。そういう時こそ一休み。次に下げ相場が来るかもしれません。リスク取りすぎ注意です。

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