人気ブログ『吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)』を運営する吊ら男さんインタビューの中編をお届けします。今回は実際にどんなファンドを所有し、どのようなタイミングで追加購入しているのかを聞きました。

 

細かい配分は気にする必要なし。適度に分散すればOK!

──インデックスファンドは買ったら持ちっぱなしでいいので「ズボラ投資」に向いている。前回、そうしたお話を伺いましたが、実際、今はどんなファンドを保有されているんですか。

 もちろん基本は分散投資です。具体的には日本株、先進国株、新興国株の3つに分散しています。

──投資を始めたときからその3つ?

 最初は日本株、先進国株、新興国株に加えて先進国債券のファンドを持っていました。それと、当時はまだ新興国株のインデックスファンドがなかったため、新興国に限ってはアクティブファンドをあてました。インドにブラジル、トルコ、それからBRICSのアクティブファンドです。どれも新興国のインデックスファンドが発売されたときに売却しましたが。

──国際分散投資を行う場合、それぞれどれくらいの比率で保有するかの資産配分いわゆる「アセットアロケーション」が重要になります。そこはどうされているんですか。

 最初は先進国債券を含めて4種類でしたから、すべて均等に25%ずつ保有していました。今は日本株3、先進国株4、新興国株3という割合です。3分の1ずつでもいいんですが、足すとピッタリ10になるほうがスッキリするかなと。

──その辺りも「ズボラ」なんですね?(笑)

 正直、比率にはあまりこだわっていません。そもそも私がなぜ分散投資にこだわるのかというと「将来のことなんかわかりっこない」という思いがあるからです。専門家の方々がいろいろなデータをもとに将来予測を行っていますが、20年、30年先のことを正確に予測するのはどう考えても不可能です。

 例えば日本は人口が減少するから株価の上昇は期待できないという人もいますが、それだってどうなるかは分かりません。誰も予測できないようなことが起こり、投資環境が一変することだってありうるわけです。だとしたら「1:1:1にしようか3:4:3にしようか」などと悩んでも仕方ないだろうと。

──つまり、偏った配分にしなければそれでいいと?

 そう、どのみち正解はないのですから、自分の好きなように配分すればいいと思います。