カカオ豆の供給☆コモディティクイズ
カカオ豆の市場環境を知る上で、供給に関連する国・地域を把握しておくことが重要です。国旗や地図上の位置、マスの大きさ(国名の文字数)をヒントに、上位3カ国・地域を考えてみましょう。
問:カカオ豆の供給国・地域(2016年)の上位3位はどこ?
答え:「カカオ豆」 (2016年)供給国、上位3位の正解は…
[解説]
1位:コートジボワール(33.0%)
2位:ガーナ(19.2%)
3位:インドネシア(14.7%)
でした。
西アフリカ、ギニア湾周辺諸国である、コートジボワール、ガーナ、カメルーン、ナイジェリアの4カ国のシェアは合わせて64.0%です。世界のカカオ豆の半分以上が西アフリカ諸国で生産されています。
カカオ豆は、「カカオベルト」と呼ばれる、主に北緯・南緯ともに20度以下の国で生産が盛んです。カカオベルト内の、温暖で一定量の降雨がある、標高300メートル前後の丘陵地がカカオの樹の生育に適していると言われます。ちなみに同じ農産物のコーヒーにおいてもベルトがあります。「コモディティ☆クイズ【9】『コーヒー関連国(地図付)』の世界シェアは?」 をご参照ください。
先述のとおり、コロンブス交換によって旧大陸にもたらされたカカオは、ヨーロッパ列強の手によりアフリカや東南アジアに生産地を拡大しました。現在の主要生産地はそのころの名残とも言えます。
図:世界全体のカカオ豆生産量 単位:万トン
世界全体のカカオ豆生産量は、やや頭打ち感はあるものの、ここ30年弱の高水準を維持しています。また、以下は生産国上位7カ国の生産量の推移です。
図:国別カカオ豆生産量(2016年時点の上位7カ国) 単位:万トン
コートジボワールが生産1位ですが、同国のカカオ豆の生産現場は大きな問題を抱えているとの指摘があります。また、チョコレートの販売価格において、カカオ豆の調達コスト(生産者の収入)は低く抑えられ、広告宣伝費分が非常に高いという問題があると言われています。
生産者の収入を世界規模で守る仕組みである「フェアトレード」がカカオ豆においても広く用いられることが望まれます。フェアトレードについては過去のレポート「コモディティ☆クイズ【13】『綿関連国(地図付)』の世界シェアは?」 をご参照ください。
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