どこの証券会社で開設すべき?

 証券口座は一つの証券会社だけではなく、いくつでも開設することができますが、投資未経験者ははじめからいくつも開設すると、取引の管理が複雑になる場合があるので、まずは一つの口座で投資をはじめることがオススメです。

 では、いよいよ証券口座を開設しようとする場合、どんな観点で証券会社を選ぶべきでしょうか。

 一つは手続きの簡便さ。この点から、スマートフォン(スマホ)などで簡単に口座開設ができるネット証券が便利と言えます。そして特に今回は、投資未経験者にとって比較的ハードルの低い、投資信託の取引をベースする場合で考えると、次の4条件が挙がります。

☑1:商品数が豊富である

 商品数は2,000が一つの目安としてもいいかもしれません。2,000なら国内で一般的に販売されている投資信託は6,140(2018年8月現在)なので、3分の1をカバーしているので、さまざまな特徴の投資信託が選べると言えます。
ただ、投資未経験者にとって、あまりに種類豊富でも「何を選べばいいの…」と挫折しそうになるかもしれません。そんなときは、☑3で解説する投資信託選びに役立つツール情報を利用してみてください。

☑2:手数料が低い

 投資をするのにかかるコストはなるべく抑えたいところです。投資信託には「ノーロード」と呼ばれる、販売手数料が無料の投資信託があります。このノーロードの扱い本数をチェックしてみましょう。この数が1,000程度あれば、総合的に手数料は低いと言えます。

☑3:投資信託選びに役立つツール情報が多い

 投資信託選びのとき、いろいろな条件から商品をスクリーニングできるという点も重要です。ほとんどの証券会社のウェブサイトで開設前に確認することができるので、ぜひ使い勝手を試してみましょう。また、投資未経験者でもどういう投資信託を選ぶべきか、各社でオススメの投資信託パッケージなども提案し、道案内しています。

☑4:投資スタート後の投資信託の詳しい取引履歴(トータルリターンの推移など)を見ることができる

 投資信託で投資スタート後は、基準価額が上がったり下がったりします。その動きを直感的に確認したり、損益をきちんと確認できることは重要です。

 

使い倒しのまとめ

 銀行口座では「日常のお金の管理をして、教育費のような必ず必要になるお金を貯める」。証券口座では「ネット証券で投資信託から投資を始めて、徐々に株式投資などにもチャレンジしてお金を増やす」__。お金の目的に合わせて的確に使い分けることが、銀行口座と証券口座を使い倒すコツと言えるのです。

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