米長期金利上昇、NYダウ下落を嫌気し、日経平均は再び2万4,000円割れ

 先週の日経平均株価は、1週間で336円下落し、2万3,783円となりました。10月2日には一時2万4,448円をつけ、2万4,000円から上放れたように見えました。しかしその後、米長期金利上昇を嫌気してNYダウが下落すると、日経平均も売られ、再び2万4,000円を割れました。

日経平均週足:2017年10月2日~2018年10月5日

 今年の日経平均は、2つの不安に振り回されて、乱高下しています。貿易戦争がエスカレートして世界景気が悪化する不安と、米金利上昇で世界の金融市場が悪影響を受ける不安です。

 2つの不安から、2~3月に日経平均は急落しました。その後、2つの不安が緩和するにしたがって、日経平均は値を戻してきました。

 先週前半は、「トランプ大統領が仕掛ける貿易戦争は、日本にとってそんなに悪い結末とならない」という見方が広がったこと、9月の米利上げを世界の金融市場が無難にこなしたと受け止められたことから、日経平均は一時、2万4,448円まで上昇しました。ところがその後、米金利上昇の不安が復活したために、再び2万4,000円割れとなりました。

 

NYダウも同じ動き:貿易戦争の不安低下で買われたが、米金利上昇を嫌気して下落

 先週のNYダウは、1週間で11ドル下がって2万6,447ドルとなりました。先週前半、9月の米利上げを無事こなしたと見られてNYダウは反発しましたが、先週後半、米長期金利が3.2%を超えたところで、あらためて金利上昇を嫌気した売りが出ました。 

NYダウ週足:2017年10月2日~2018年10月5日

 

米10年金利・1年金利の動き:2012年1月末~2018年10月5日