今週の金曜日、8月3日に発表される米国の7月雇用統計は、失業率は3.9%に低下する一方、NFP(非農業部門雇用者数)は+19.5万人の増加、また平均労働賃金は前月比+0.3%という予想になっています。(表-1)

表-1 過去3ヵ月の推移と今回の予想値 

※矢印は、前月からの変化

 

米雇用市場は堅調さ保つ

 米雇用市場は堅調で、失業率はFRB(米連邦準備制度理事会)が予想するより1年近くも早いペースで下がっています。非農業部門雇用者は前月ほど伸びていませんが、それでも平均すると今年は毎月20万人近く増加。米国経済の勢いが雇用統計に反映されています。(表2,3)

 パウエルFRB議長も「米国の経済成長はかなり強い」と米議会で証言しています。そのうえで「段階的な利上げを続けるのが最善」の見解を示しました。FRBは今年すでに3月と6月の2回利上げしていますが、パウエル議長の自信に満ちた発言を聞いて、年内あと2回追加もありえるとの見方が増え始めました。