1989(平成元)年7月23日

参院選で日本社会党大勝

 

 1989年7月23日、参議院選挙で、野党第一党の日本社会党が歴史的な大勝を収めました。一方、自由民主党は結党以来初めて参院で過半数割れを喫し、日本社会党を率いた土井たか子委員長は「山が動いた」と表現しました。

 改選対象となった126議席のうち、自由民主党の議席は36にとどまる一方、日本社会党が45議席を獲得。非改選分と合わせた252議席のうち自由民主党の議席数は109にとどまりました。この参院選の後、法案が衆院を通過しても野党が多数の参院で否決される状態は「ねじれ国会」と呼ばれました。

 自由民主党には逆風が重なりました。竹下登前内閣時代からのリクルート疑惑、同年4月からの消費税導入に対する世論の反発、宇野宗佑首相の女性問題です。宇野氏は選挙翌日の7月24日、参院選で惨敗した責任を取り、辞任を表明。首相在任はわずか69日でした。政治の混乱をよそに、この年の暮れには日経平均が史上最高値に駆け上がります。

1989年7月23日の日経平均株価終値は

33,899円43銭

※1989年7月23日は日曜のため、前営業日の終値。