トリガー(引き金)はドル高?

 なお、今回のアルゼンチンの通貨不安の責任の全てをアルゼンチンの国内要因に求めることはできないように思います。なぜなら、ここへきて急にドルの先高観が広がったことがアルゼンチン・ペソから資金が逃避しはじめた引き金になったと思われるからです。

 

 普通、米国の投資家はドル安局面では海外への投資を加速させますが、ドル高に転じると海外のお金を米国に戻します。今回もしばらく続いたドル安が一巡、反転の兆しが見えています。

 実際、先週はアルゼンチンだけでなくトルコやメキシコにも不安が走りました。

 いま米国は好景気で企業の業績もすこぶる良いです。したがって株式の投資家が世界のポートフォリオのうち米国への資金配分を増やす可能性が高まっています。それはドル買い要因です。このトレンドはしばらく続く可能性がありますので新興国通貨に関しては細心の注意が必要だと思います。