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順調に戻してきた日経平均。上値追いに足りないのは自信だけ?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

順調に戻してきた日経平均。上値追いに足りないのは自信だけ?

2018/5/1
・4月27日(金)の日経平均終値は2万2,467円。週足ベースでは5週連続の上昇で、ピッチも順調な戻り基調
・日経平均(日足)のボリンジャーバンドには、強めのトレンドが継続する際に現れる「バンドウォーク」が見られる
・日経平均(週足)の平均足は陽線に転じ、MACDとシグナルのクロスも実現しそうなところまで来ている
・株価は現在トレンドラインより下の「弱気ゾーン」にあり、トレンドラインに向かっている
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 4月最後の取引日となった27日(金)の日経平均終値は2万2,467円でした。週足ベースでは5週連続の上昇を見せ、そのピッチも、837円、113円、211円、384円、305円と順調な戻り基調を描いています。結局、前月末(3月末の2万1,454円)からは1,000円を超える上昇幅になっています。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2018年4月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 

 今週は国内の営業日が2日間しかないため、連休モードによる様子見姿勢が中心となりそうな中、国内外の企業決算といったミクロ面と、米長期金利と為替動向などのマクロ面をにらみながらの値動きが想定されます。具体的には、企業決算への個別反応の動きの一方で、米国のFOMC(5月1日〜2日)や雇用統計(5月4日)などのイベントを控えた、マクロ環境のムード変化を見極める展開です。

 連休の谷間ということもあって、「相場へのモチベーションがあまり高まらないよ」という方も多いかもしれませんが、相場の現在地だけは確認しておきたいところです。というわけで、いつもの通り下の図2で足元の状況を整理します。

■(図2)日経平均(日足)の動き その2(2018年4月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 

 冒頭でも触れた通り、週末4月27日(金)の日経平均終値は2万2,467円でしたが、ローソク足で一週間の値動きを振り返ると、前週からの75日移動平均線を意識したもみ合いが続いた後、週末の2日間でポンポンと株価が上がって、上放れしつつあるような格好になっています。また、5日移動平均線も75日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスを見せています。さらに、大人の事情で紹介できない一目均均衡表についても、株価が雲の上限を上抜けています。

 もちろん、週末27日(金)のローソク足が迷いを示すとされる「十字線」になっていることや、先週の高値(2万2,495円)が節目の2万2,500円に届いていないことなど、あまり好ましくない点も挙げられるのですが、連休前であることと、相場が崩れることなく売りをこなしてきたと考えるのであれば、全体として前向きに評価して良いと思われます。

 そのため、これまでにも指摘した通り、目先の上値は引き続き1月23日から3月26日の下げ幅に対する、61.8%戻しである2万2,684円や、3分の2戻しの2万2,869円が目安となる見方に変更はありません。そして、相場急落の際に空けた二つの「窓」を埋めていけるだけの戻り基調の強さが維持できるかが今後のポイントになります。

 その相場の戻り基調は3月26日を底に始まっていますが、日足のボリンジャーバンドをみると、株価が1σ(シグマ)と2σの間に位置しているほか、5本の線の向きが全て右肩上がりになりつつあります(下の図3)。この状況はいわゆる「バンドウォーク」と呼ばれ、強めのトレンドが継続する際に現れる格好です。

■(図3)日経平均のボリンジャーバンド(日足・25日間)(2018年4月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 

 図3では、日経平均が「バンドウォーク」に入るのはこれからになりますが、注意したいのは、この状況に至るまで、株価が目立った調整もなく上昇し続けてきた点です。要は、本格的なバンドウォークに突入する前に、力尽きてしまうパターンも有り得るわけです。

 とはいえ、基本的には相場は上方向への意識の方が強いと思われます。下の図4は、週足の日経平均の平均足とMACDの推移です。平均足とMACDの組み合わせは、トレンドの転換を探る際によく使われます。

■(図4)日経平均(週足)の平均足とMACD (2018年4月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 

 すでに平均足は陰線から陽線に転じていて、あとはMACDとシグナルのクロス待ちという状況が数週間続いていましたが、このまま行けばようやくそのクロスが実現しそうなところまで来ています。

 最後に日経平均の長期的な位置も見て行きます(下の図5)。

■(図5)日経平均(週足)の動き(2018年4月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 

 上の図5に描かれているトレンドラインは、2016年の春先に出現した「トリプルボトム崩れ」の安値どうしを結んだ線です。このトレンドラインはこれまでにも何度か紹介していますが、長期的に見た日経平均は、現在もこのトレンドラインの影響下にあると考えられます。株価がトレンドラインより上であれば強気、下であれば弱気というわけです。

 この期間の「押し目」を確認すると、直近の株価下落は、「3分の1押し」もしくは「38.2%押し」の水準で下げ止まって反発していたこと、そして、現在地は弱気ゾーンに位置していて、強気と弱気の分かれ目のトレンドラインに向かっていることが判ります。

 ただし、足元の株価上昇の背景にあるのは、不安材料の後退によって買いが入っている面が強いため、このトレンドラインまでが目先の上昇余地になります。トレンドラインを超えて強気ゾーンに入るためには、株価上昇への自信を深めるムードと材料が必要であると言えそうです。

※次回(5月7日)はお休みとなります。

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