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年初から2兆円調達。米国の「IPO」がスゴイ!
広瀬 隆雄
わかりやすいグローバル投資レポート
グローバル投資に精通する広瀬隆雄氏に、新興国株式だけでなく、米国株、欧州株をはじめとする先進国株式など、海外全般の経済や投資ストラテジーをご紹介いただきます。

年初から2兆円調達。米国の「IPO」がスゴイ!

2018/4/20
・年初からこれまでのIPO
・ユニコーン企業のIPOが続く
・ズオラ
・ピボタル・ソフトウェア
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年初からこれまでのIPO

 IPO(新規株式公開)市場が活況を呈しています。年初から4月13日までに46件のIPOがあり調達金額は230億ドルでした。年率換算すれば2014年を上回るペースです。

セクター的にはヘルスケアとテクノロジーの案件が多いです。
 

ユニコーン企業のIPOが続く

 今年のIPO市場をとりわけ華やかにしている要因として、いわゆるユニコーン企業と呼ばれる大型ベンチャー企業の相次ぐ上場が指摘できます。

 これまでにクラウドを通じてセキュリティーを提供するゼットスケーラーティッカーシンボル:ZS、値決め価格からの上昇率+72%)、クラウド・ストレージのドロップボックスティッカーシンボル:DBX、同+43%)、サブスクリプション・モデルにおける決済システムを、クラウドを通じて提供しているズオラ(ティッカーシンボル:ZUO、同+47%)などがデビューしています。

 ミュージック・ストリーミングのスポティファイティッカーシンボル:SPOT)はダイレクト・リスティングという非伝統的な手法で上場されました。ダイレクト・リスティングでは「値決め価格」に相当する価格が無いため、他のIPOとパフォーマンスを比較することはできません。

 また今週はデルEMCのソフトウェア子会社で、クラウドを通じてソフトウェア開発のプラットフォームを提供しているピボタル・ソフトウェア(ティッカーシンボル:PVTL)も上場される見通しです。

これらのユニコーン企業は、いずれも急成長しています。
 

売上高成長率という面ではいまだ売上規模の小さいゼットスケーラーとズオラが一番高いです。

 

下は粗利益率のチャートです。

 これらの企業はいずれもクラウドを通じてサービスを提供する、新しいタイプの企業であり、斬新なビジネスモデルを持っています。今後急成長が期待される各社だけに目が離せません。

ズオラ

 さて、今日言及した銘柄の中でも特に興味深いのが元セールスフォース・ドットコムの幹部が独立して創業したズオラです。同社はサブスクリプション・モデルにおける決済システムを提供している会社です。

 これまでビジネスは「売り切りモデル」を採用しているケースが多かったです。たとえば音楽を購入する場合はレコードやCDを購入するといった具合です。

 しかし、消費者は通勤電車の中やお昼休みのちょっとした時間など、どこでも、いつでも音楽を楽しみたいというニーズがあります。スマートフォンの普及で、それが可能になりました。

 従って、最近ではスポティファイに代表されるようなミュージック・ストリーミング・サービスのほうが我々のライフスタイルに合っているので人気を博しています。スポティファイは典型的なサブスクリプション・モデルと言えます。そこではユーザーは毎月、サブスクリプション・フィーを払う代わりにコンテンツへの「アクセス権」を購入するわけです。

 同様の変化はソフトウェアの世界にも起きています。いままでERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)などのソフトウェアは企業が一括購入するものでした。しかし最近ではこれらのソフトウェアはクラウドを通じ、SaaS、すなわちソフトウェア・アズ・ア・サービスとして提供されることが多くなっています。それらのソフトウェアのユーザーは、毎月サブスクリプション・フィーを払う代わりに、ソフトウェアのアップデートやリリースがクラウドを通じて頻繁におこなわれることを期待しています。

 ズオラのRBM(リレーションシップ・ビジネス・マネージメント)プラットフォームはこのようなサブスクリプション・モデルを採用する企業が顧客取得、請求、経理などの作業をする際、それをクラウド上でオートメーション化します。

 また同社のソリューションは既存のSaaSとシームレスに統合することができます。

 ズオラの会計年度は1月末〆です。従って下のチャートの「2018年」というのは2018年1月31日で締めた1年間の業績ということになります。

 

 

ピボタル・ソフトウェア

 ピボタル・ソフトウェアはデルEMCの子会社で、今回、新規株式公開によりIPOされます。同社は企業がソフトウェアを開発する際、その開発作業を合理化、オートメーション化するためにクラウド上でソフトウェア設計開発プラットフォームを提供しています。

 同社のPCF(ピボタル・クラウド・ファンドリー)を利用するとソフトウェア開発の複雑な過程を合理化することが出来ます。また顧客企業が新しいソフトウェア・バージョンをリリースする際、それを最小限の手間で、迅速、効率的にできるようにします。

 PCFはアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、マイクロソフト・アジュール、グーグル・クラウド・プラットフォーム、VMウェアのVスフェアーなどに対応しています。

 ピボタル・ソフトウェアも1月末が会計年度の〆です。従って下のチャートで「2018年」とは2018年1月末で締めた12カ月の業績を示しています。

 

 

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