ユニコーン企業のIPOが続く
今年のIPO市場をとりわけ華やかにしている要因として、いわゆるユニコーン企業と呼ばれる大型ベンチャー企業の相次ぐ上場が指摘できます。
これまでにクラウドを通じてセキュリティーを提供するゼットスケーラー(ティッカーシンボル:ZS、値決め価格からの上昇率+72%)、クラウド・ストレージのドロップボックス(ティッカーシンボル:DBX、同+43%)、サブスクリプション・モデルにおける決済システムを、クラウドを通じて提供しているズオラ(ティッカーシンボル:ZUO、同+47%)などがデビューしています。
ミュージック・ストリーミングのスポティファイ(ティッカーシンボル:SPOT)はダイレクト・リスティングという非伝統的な手法で上場されました。ダイレクト・リスティングでは「値決め価格」に相当する価格が無いため、他のIPOとパフォーマンスを比較することはできません。
また今週はデルEMCのソフトウェア子会社で、クラウドを通じてソフトウェア開発のプラットフォームを提供しているピボタル・ソフトウェア(ティッカーシンボル:PVTL)も上場される見通しです。
売上高成長率という面ではいまだ売上規模の小さいゼットスケーラーとズオラが一番高いです。
下は粗利益率のチャートです。
これらの企業はいずれもクラウドを通じてサービスを提供する、新しいタイプの企業であり、斬新なビジネスモデルを持っています。今後急成長が期待される各社だけに目が離せません。