人気ファンドの「足元の動向」をお伝えする投信買付ランキングの注目ファンド

 投信を選ぶときに買付ランキングを参考にする方は多いと思われます。しかし、買付ランキングは「人気度」を表すもので、必ずしも「良好な運用成果」が期待できるものとはかぎりません。買付ランキングで投信を選ぶときには、運用実績や足元の動向をよく調べてから投資判断を下すようにしましょう。今回は、買付ランキングの常連ファンド「ひふみプラス」の足元の動向をお伝えします。

 

直近1年間で4,600億円の資金が流入。年内には純資産総額1兆円到達か!?

「ひふみプラス」は、実質的に「ひふみ投信マザーファンド」を通じて主に国内株式に投資しています。同マザーファンドに投資するファンドは、「ひふみプラス」のほかに「ひふみ投信」、「ひふみ年金」があります。

 下図は3ファンドの過去1年間の月次資金流入の推移です。毎月数百億円規模の資金が流入し、直近1年間で約4,600億円の資金が流入しています。同マザーファンドの純資産総額は、2018年2月末時点で7,026億円となり、国内株式に投資する公募アクティブ運用投信の戦略としては最大規模となっています。現在の資金流入ペースが継続すると、同マザーファンドの純資産総額は年内にも1兆円の大台に到達するかもしれません。

 

 

運用成績は相対的に良好な成績を維持

 順調に資金が積みあがり、純資産総額も成長していますが、純資産総額はファンドの人気に左右される側面があり、運用パフォーマンスそのものを表す指標ではありません。運用成績についてもしっかり確認しましょう。

 まずは、設定(2012年5月28日)来の運用実績です。下図は、設定来の「ひふみプラス」の運用実績のチャートです。約5年10カ月で+297.10%と大きく上昇しています。同期間の分類平均(国内株式)の実績が+163.90%なので、分類平均を大きく上回る成績を残してきたといえるでしょう。