1月の業務統計も堅調持続、新たな免税店契約が2月に発効へ

現地コード 銘柄名
00694

北京首都国際機場

(ベイジン・キャピタル・インターナショナル・エアポート)

株価 情報種類
 11.54HKD
(2/13現在)
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 北京首都国際機場がこのほど発表した最新業務統計によると、北京首都国際空港の1月の航空機発着数は前年同月比0.1%の微増、旅客総数は同0.4%の小幅減となった。旧正月休暇の時期的なずれが背景(2017年の旧正月元日は1月28日、18年は2月16日)。BOCIは同空港がここ数年フル稼働状態にあることや、前年同月の旧正月効果を考慮した上で、1月の数字を安定的と受け止めている。また、新たな免税店コンセッション契約(18年2月11日に発効)が18年、19年の利益押し上げに寄与するとみて、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 17年通年で見ると、北京首都国際空港の航空機発着数は前年比1.5%減、旅客総数は同1.5%増。すでにフル稼働状態にあることを考慮すれば堅調であり、18年1月もこの流れが続いた格好。BOCIは18年の旅客数について前年比1%の伸びを見込み、主に国際線の旅客増が寄与するとみている。

 新たな免税店コンセッション契約は2月11日から8年間有効。最低契約料金は30億元と、旧契約下にあった16年の約3倍。売上金の分配比率は空港ターミナル2で47.5%、ターミナル3で43.5%に設定され、免税事業者側はこの分配額か最低契約料金か、どちらか高い方の金額を北京首都国際機場に支払う運びとなる。

 ただ、免税店契約は2月11日に発効した後、一定の無料期間が設定されるため、経営陣によれば、18年のコンセッション収入は24億元となる見込み。この数字はBOCIの予想(28億元)をやや下回った。このため、BOCIは18年の収益見通しを減額修正したが、続く19年のコンセッション収入予想(年間30億元)に関しては達成可能とみている。

 BOCIは19年末から4年間にわたる過渡期において、現在の北京首都国際空港のフライトのうち32%が北京第2空港に移転するとみている。年間では8%分に相当するが、力強い航空輸送需要を受け、この枠には当該年内に新たなフライトが割り振られるとの見方。18年予想PER16.6倍をあてはめて目標株価を設定し、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。目標算出ベースの予想PER16.6倍は世界の同業銘柄を大きく下回るという。一方、BOCIはレーティング見直しにつながる可能性がある潜在リスク要因として、北京第2空港へのフライトの移転が予想以上に大規模となる可能性を挙げている。