前日(2月13日)の市場概況

ドル/円:2017年の安値を目指す

 この日のドル/円は、東京時間に108.77円まで上昇。日経平均株価が一時300円近く上げたからでしたが、安心したのも束の間、ダウ先物が下落を始め日経平均もマイナス圏に沈むとドル/円も下落に転じ、昨年9月から5カ月間守られていた支持ラインの108円を下抜けて107.40円まで大幅下落しました。(チャート1)

 NY市場でダウ平均は小幅に戻しましたが、ドル/円は108円台に戻ることはできず、終値は107.824円(前日比-0.818円)。

 いったん下げ止まったドル/円ですが、2017年の安値107.31円はもはや目と鼻の先。その下は2016年9月以来のサポート105円がターゲットになります。

 

 

ユーロ/ドル:1.23ドル突破

 ユーロ/ドルは、先週からの抵抗ゾーンの1.23ドルをようやく上に抜け、順調に上値を伸ばして1.2370ドルまで上昇しました。次は2月7日の高値1.2405ドルを目指すことになります。(チャート2)

 

 

ポンド/ドル:インフレ指標で上昇

 ポンド/ドルも、先週の金曜日以来の1.3900ドル台を一時回復。英国の1月消費者物価指数が予想を上回り、MPC(英金融政策委員会)委員の早期再利上げ発言を裏付ける結果となったことが買い要因。

 とはいえ、昨年末からのポンドの最大の支援材料だったEU(欧州連合)離脱までの移行期間を巡る交渉が、ここにきて難航していることが明らかになり、上昇も限定的でした。(チャート3)

 

 

ポンド/円:一時149円を割る

 ポンド/円は下落。150円が重くなり148.97円まで売られました。ドル/円で円高の動きが強まるならば、先週つけた年初来安値の148.92円を更新する可能性があります。(チャート4)