ウエルズファーゴ
ウエルズファーゴの第4四半期決算は、特殊要因を除くEPSが予想1.03ドルに対し1.16ドル、売上高が予想226.4億ドルに対し221億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.2%でした。
なお今期のEPSにはたくさんの一時要因が含まれています。税制改革法案による一時益が33.5億ドル(+67セント)、保険サービス事業売却益8.48億ドル(+11セント)、架空口座、住宅ローン不適切勧誘などに絡む訴訟費用32.5億ドル(-59セント)などです。
平均融資残高は前年同期比62億ドル増えて9,561億ドルになりました。
ただ前期比ではこのところマイナス成長が続いています。これは主に商業用不動産向けの貸付を少し絞り込んでいるためです。
ウエルズファーゴは商業用不動産の貸付では全米No.1ですが、ここへきてやや無謀な融資が散見されるようになったため、融資審査基準を厳格化し、融資先を厳選しています。
商業向け融資損金計上率は0.09%、消費者向け融資損金計上率は0.56%でした。損金計上の合計は7.51億ドルでした。これは第3四半期より3,400万ドル増えました。
住宅ローン非金利収入は9.28億ドル。第3四半期は10億ドル、住宅ローン・オリジネーションは530億ドルでした。これは第3四半期の590億ドルより少なかったです。
ウエルズファーゴの純金利マージンのトレンドも、パッとしません。