海外で6億米ドルの社債発行、高効率かつ低コストで資金調達へ

現地コード 銘柄名
02382 舜宇光学科技(集団)有限公司
(サニー・オプティカル・テクノロジー)
株価 情報種類
 111.00HKD
(1/18現在)
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 舜宇光学科技は、海外機関投資家向けの6億米ドル規模の社債発行に向け、引受幹事と合意したと発表した。調達資金を設備投資や運転資金に充当する方針であり、この社債の香港証券取引所への上場を検討するという。BOCIは効率的かつ低コストの資金調達手段として、同社の起債および上場計画を前向きに評価。目標株価を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 今回の起債による正味調達額は5億9300万米ドルとなる見込み。調達資金は設備投資や有利子負債の返済、運転資金、その他一般費用向けに充当する。BOCIによると、社債格付けはムーディーズ・インベスターズ・サービスの評価で「Baa2」となる見通しであり、利回りは3.838%。5年物国債利回りに対するスプレッドは150ベーシスポイントと、相対的に小さい。元金の99.6%で割引発行し、表面利率は年率3.75%。発行後に香港証取への上場を検討する方針を明らかにしている。

 同社が海外で米ドル建て債を発行するのはこれが初めて。BOCIは起債による調達資金が、同社の短期需要と長期の戦略発展の両面から、資金的な余裕につながるとの見方だ。また、低コストかつ効率的な資金調達手段であると評価。セカンダリーマーケット(流通市場)における同社債の低スプレッドが将来の起債に向け、有利なベンチマークとなる可能性を指摘している。

 BOCIはSOTP(サムオブザパーツ)方式を用い、2018年、19年の平均値をあてはめて同社目標株価を設定。株価の先行きに対して強気見通しを継続した。レーティング見直しにつながる可能性がある潜在リスク要因としては、スマートフォンのデュアルカメラ機能の普及が予想より遅れる可能性を挙げている。