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それでも消えぬ調整への警戒
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

それでも消えぬ調整への警戒

2017/7/18
連休が控えていた先週の国内株市場ですが、週末7月14日(金)の日経平均終値は20,118円でした。前週末終値(19,929円)からは189円ほど上昇し、節目の2万円台を回復しています。週足ベースでは3週ぶりの反発に転じています。
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連休が控えていた先週の国内株市場ですが、週末7月14日(金)の日経平均終値は20,118円でした。前週末終値(19,929円)からは189円ほど上昇し、節目の2万円台を回復しています。週足ベースでは3週ぶりの反発に転じています。

(図1)日経平均(日足)の動き(2017年7月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

まずは、足元の状況を上の図1で確認しています。

先週の日経平均の値動きは特に波乱となる動きは見られませんでした。前回は日経平均が「夏風邪」を引いた状態と評し、注目ポイントとして、「2万円台を維持できるか」、「25日移動平均線の水準を回復できるか」の2つを挙げましたが、両者とも、週初の7月10日(月)で達成でき、週末まで維持することができました。

そのため、日経平均の夏風邪は着実に快方に向かっていると言えそうですが、「このまま夏休みにはしゃげる(サマーラリー)ほどの元気を取り戻せるか?」というと、正直微妙なところかもしれません。

あらためて上の図1で先週のローソク足の並びを確認して見ますと、週初の10日(月)に「窓空け」で上昇して陽線で始まった後、翌11日(火)も値を伸ばして、実体が長めの陽線が続きました。その後は25日移動平均がサポートなり、そのまま週末を迎えましたが、12日(水)〜14日(金)のローソク足はすべて陰線になっています。下値は堅いが上値も重たい格好です。

先週は、米国のイエレンFRB議長の議会証言が注目されましたが、その内容がハト派的と受け止められて米国をはじめとした海外株市場が上昇しましたが、日本株は日米金利差拡大による円安進行への思惑後退が足を引っ張る格好で、株高の流れにイマイチ乗り切れない反応となりました。

また、本格化しつつある国内企業決算シーズンを前にした業績見極めムードなども加わり、売買も盛り上がりませんでした。先週の東証1部の売買代金は、ローソク足が陽線をつけた月曜日と火曜日がかろうじて2兆円を超えましたが、以降は2兆円に届いていません。とりわけ、週末の14日(金)はオプション取引・mini先物取引のSQ日だったにもかかわらず、この売買代金の少なさは、様子見の強さと先行きシナリオの描きにくさの表れかもしれません。

今週は、連休明けで営業日が4日と少ない割に、米国の企業決算を受けたムードの変化をはじめ、日銀会合やECB理事会、英国のEU離脱交渉、中国の主要経済指標の発表、訪日外国人客数と消費動向など、何かと注目されやすい材料が多い週です。先週の薄商いの流れに変わりはなく、結果として堅調な相場地合いが継続するというのが、メインシナリオではあります。想定される値幅レンジは下の図にもあるように、HLバンドの上下の幅が目安になりそうです。

(図2)日経平均の「HLバンド」(2017年7月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEED for Macを元に筆者作成)

市場では、「企業の価値から見た株価水準はまだ割安で、日経平均ならば21,000円台をつけてもおかしくはない」という見方が多いこともあって、これから迎える国内企業の決算発表を見極める動きが注目されますが、先週、ファーストリテイリング(9983)の株価が決算発表後に大きく下げる動きを見せました。2016年9月〜17年5月期の純利益は予想を上回ったものの、通期の見通しを据え置きとしたことが売りの要因になったと考えられます。ある程度の業績上振れを織り込んでいるのであれば、決算発表後に株価調整を迎える銘柄が増える可能性がありますので、警戒を怠れない状況が続きそうです。

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