第三者割当増資を発表、4月の稼働統計は前年並み

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00958 華能新能源(フアナン・リニューワブルズ)  2.68 HKD
(05/12現在)
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華能新能源はこのほど、第三者割当増資を実施することで、引受幹事と契約したと発表した。H株の新株8億3854万株(増資後発行済み株数の7.94%)を1株当たり2.61HKドルで割り当てる。市場は事前に同社の増資を予想していたものの、現在株価の17年予想PBR(株価純資産倍率)が龍源電力(00916)を5%上回る水準にあったことなどから、11日の香港株式市場では同社株が売られる展開となった。一方、同社は10日、最新の業務統計を発表したが、それによると、4月の平均稼働時間は前年同月比2%増。主に雲南省の送電設備の修繕作業が影響し、1-3月期の同23%増から、ほぼ前年並みの水準に大きく減速した。BOCIは第三者割当を理由に、2017-19年の予想EPSを4-7%減額修正するとともに、17年の純負債比率に関する予想を215%から190%に下方修正。同社の目標株価を引き下げた。新たな政策が発表されるまで、当面は17年予想PBR0.95-1.2倍でのレンジ取引が続くと予想しながらも、長期視点から株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

4月の発電量は前年同月比8%増の2214GWh。主力の風力部門で発電量が同8%増加したことが寄与した。風力発電設備の稼働時間数は4月に前年同月比2%増の205時間。1-4月の平均稼働時間数はこれで、前年同期比17%の伸びとなった。BOCIによれば、北部の各省で稼働時間数が改善する一方、雲南省では前年同月比19%減の255時間と低調。主に送電施設の修繕作業が影響したとみられる。

今回の発表以前も、マーケットでは長期にわたり、増資によるEPS希薄化懸念がくすぶっていた。ただ、同社は17年に900MWの新規設備を導入する計画。BOCIは増資の実施により、17年の対資産負債比率を70%以下に抑制することが可能になるとの見方だ。また、設備導入目標を達成しつつ、純負債比率も190%に抑えることができるとみている。

一方、BOCIはレーティング見直しにつながる可能性のある同社の潜在リスク要因として、グリーン電力証書、電力直接購入(DPP)など各制度による電力価格への影響を指摘した。

BOCIは同社株価が17年予想PBRで1.0倍の水準にあることを理由に、下値余地は限定的との見方。17年の予想ROE(13.5%)も現行レベルを支えるとみて、長期視点から同社株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 

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