エヌビディア急騰、ナスダック最高値、日経平均は高値で堅調
米半導体大手エヌビディアが22日に発表した2024年2-4月(2025年1月期第1四半期)決算は、売上高が前年同期の約3.6倍の260.4億ドル、純利益は約7.3倍の148.8億ドルで、市場予想を大幅に上回り、株価は決算を好感して、急騰しました。
エヌビディア急騰により、ナスダック総合指数は最高値を更新しました。米景気ソフトランディング(軟着陸)が見えてくる中、米国の企業業績が良好なことから、ナスダック上昇が継続しています。
日経平均株価(225種)はやや上値が重くなっていますが、米国株好調を受けて、高値圏で堅調に推移しています。
ただし、このように強気がまん延している時には注意も必要です。ショック安は、誰も予想しないタイミングで来ることが多いからです。さらなる上昇に期待しつつも、シートベルトを締め直してよいタイミングともいえます。
日経平均は以下の通り、アベノミクスが本格的にスタートした2013年以降、急落・急騰をくり返しつつ、上昇してきています。
<日経平均の動き(2012年末を100として指数化):2012年末~2024年5月27日>
日経平均に投資すれば中長期で上昇期待があるものの、短期的にはマイナス10%~マイナス20%のショック安はよくあります。
それは米国株も同じです。上のグラフに米S&P500種指数を加えると以下の通り。
<日経平均とS&P500種指数の動き比較(2012年末を100として指数化):2024年5月27日まで(S&P500は5月24日まで)>
こんな時、日本株・米国株への投資はどうしたらよいでしょうか? 短期的な株価変動を気にせず、日経平均インデックスファンドやS&P500インデックスファンドなどに毎月1万円など一定金額をコツコツと積み立てしていくのが、とても良い方法だと思います。
もっと積極的に動くならば、他の方法もあります。大きく上昇すると期待する個別株に選別投資するとともに、失敗した時に備えて、逆指値の売り注文を入れておく方法です。この方法は、日本株でも、米国株でも可能です。今日は、逆指値の使い方を解説します。
「逆指値」売り注文とは
一言でいうと、「想定外の株価下落に備える損切り予約」です。
「ここまで株価が下がってしまったら、さらなる下落によって損失がどんどん拡大する可能性がある」と考えられる株価水準を決め、「そこまで下がったら、自動的に売り注文が出る」ように予約しておくのが、「逆指値・売り」注文です。
逆指値注文には、逆指値の成行売り注文と、逆指値の指値売り注文があります。私は、損切り予約として使うのは「逆指値・成行売り注文」に限るべきと思います。このリポートでは、逆指値・成行売り注文に絞って、説明します。