FIREを目指すならローリスクの投資を選択すべし

──さて、ここからは、確保した投資資金をどのように増やすかについてお伺いします。投資の対象は株式、債券、金、FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、不動産などさまざまですが、投資先はどのように選ぶのがいいでしょうか。

 FIREを目指すのであれば、大きく資金を減らす可能性があるものは避けるべきです。もちろん、投資にはリスクがつきものなので、何にせよ100%安全ということはありませんが、その中でもできるだけリスクの少ないものを選ぶ方がいいです。

 となると、株式投資、とくにインデックス投資がベターかなと思います。

──ぽんちよさんもインデックス投資を行っていますか?

 はい。ただし、僕はインデックスファンドよりも個別株を多く保有しています。というのも個別株投資が好きなんです。自分がコレだと思って買った銘柄がぐんぐん上がっていくとうれしいものです。

 とはいえ、投資初心者にどちらを勧めるかと聞かれたら、迷わずインデックス投資と答えます。

──個別株投資よりもインデックス投資のほうがリスクが少ないということでしょうか。

 インデックス投資というのは、特定の銘柄ではなく、市場全体に投資するものです。日本株のインデックスファンドなら日本経済、米国株のインデックスファンドなら米国経済に投資することになります。

 その国や地域の経済が成長すれば、それに準じた利益を得ることができます。特定の銘柄に投資するよりもリスクは抑えられます。

──なるほど。でも、この先も経済成長が続くとは限らないのではないでしょうか?

 たしかに日本や米国など一国単位で見ると、不況や財政破綻などで経済成長が望めなくなるときがくるかもしれません。

 しかし、世界全体で見ると、「今後も成長し続ける」というのが共通した見方です。もちろん、一時的には世界同時不況が起こって暴落するようなこともあるかもしれませんが、長期的に見れば、世界経済が縮小するとは考えにくいです。

──ということは、世界経済に連動するインデックスファンドを選ぶべきでしょうか。

 そこは難しいところです。もちろん世界経済に投資するのもアリだと思います。

 しかし、今、20~30代くらいの人がFIREを目指すとなると、投資期間は長くても20年くらいです。そのくらいのスパンだと、世界全体の経済成長率よりも米国一国の経済成長率のほうが高い可能性もあると思っています。

 これはあくまでも僕の考えですが、どちらか1つといわれたら米国株かなと思います。

──やはり米国株は良い投資先でしょうか。

 はい、米国は先進国では珍しく、今後も人口が増え続けると予想されています。投資先としては一番魅力があります。

──ところで、ぽんちよさんは、年5%で運用することを目標にされていると伺いました。インデックス投資で年5%は可能でしょうか。

 インデックス投資の平均リターンは年3~7%程度といわれます。僕は十分可能だと思っています。

──やはりローリスクのインデックス投資でFIREを目指すのが王道と言えそうです。

 一方で、ぽんちよさんは個別株投資も楽しんでいます。次回は、個別株投資の魅力についてお伺いします。

前編:めざせFIRE!経済的自由を勝ち取る方法とは?
中編:FIREを実現する「副業」&「インデックス投資」!
後編:個別株投資という手段と、FIREに必要な備え。

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