今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは147.05

下値メドは140.55

日本:消費者信頼感がリーマンショック以来最低に
米経済:カルフォルニアの経済は国にすると世界で5番目の規模
FRB:中間選挙を目指してインフレ抑圧の利上げ。その後は利上げ休止も
景気後退:米経済は1年半以内にリセッション入り2
マクロ経済:市場はインフレよりも景気後退を心配
中央銀行:コントロールできないインフレの圧力を軽減するために;さらにデフレを生み出す
ドイツ:ガスは配給制に。ロシアがノードストリームを停止
人民元:中国国家主席「ゼロコロナ戦略」の堅持を表明
中央銀行:インフレを長期間放置してきた中央銀行がついにタカ派に変わったとき、景気が後退

 記録的猛暑の夏がようやく終ろうとするなかで、FX市場ではまだまだ厳しいドル高が続いている。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「長期間の高金利」を示唆したことで、ドルのロングポジションは最大となり、多くの通貨ペアが過去最低水準に降伏した。

 ドル/円は24年ぶりの140円台まで円安が進み、145円突破は時間の問題だ。ユーロ/ドルはパリティを割れて一時0.98ドル台と約20年ぶりの安値をつけた。ポンド/ドルは1.14ドル割れ寸前で、サッチャー政権時代の1985年以来、35年ぶりの安値をつけた。

 アジア圏では、多くの国が新型コロナ感染の行動制限を解除する方向へ進むのとは逆に、中国だけは頑固にゼロコロナ政策を継続している。主要都市のロックダウンが止まらず、政策の失敗は明らかだが、後戻りすることもできず、経済の悪化を招いている。1ドル=7.000台まで元安は時間の問題とみられている。

 9月7日(水曜)のドル/円は「円安」。
 1日のレンジは142.63円から144.99円。値幅は2.36円。 

 2022年の178営業日目は142.75円からスタート。安値は 東京時間朝にやや下げてつけた142.63円。その後は北上を続け、144円台に乗せた後も円売りは止むことはなく、夜の初め頃には144.99円まで24年ぶりの高値を更新した。

 ただその後は、FRB(米連邦準備制度理事会)のブレイナード理事の発言や米地区連銀経済報告(ベージュブック)によるインフレ上昇鈍化の指摘などをきっかけに143円台後半まで下落。
終値は143.77円(前日比+0.97円)。

 ブレイナード理事はこの日の発言で、「さらに利上げする必要ある」としながらも「急速な利上げは引き締めすぎのリスクを招く可能性がある」との見解を示した。9月の利上げ幅を巡り、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバー間で0.50%か0.75%で意見が分かれている模様だ。

 我が国の鈴木財務大臣が、急激な円安に対し「継続なら、まぁ、必要な対応をとる」と、具体的な手段を示さないながらも発言したことにマーケットは一応敬意を払った。一方で、松野官房長官は、新型コロナの水際対策見直しをめぐり「円安メリット」を生かしたいと発言。円安のスピードを抑えても、止めるという考えは政府にはないようだ。

レジスタンスは、
144.99円(09/07)
147.63円(1998)

サポートは、
142.63円(09/07)
140.24円(09/06)
140.11円(09/05)

 145円突破はもはや時間の問題に見えるが、短期投機筋は、ここからさらにドル買いを積み増すのではなく、日銀の円安けん制発言あるいは介入期待のドル売り(円買い)ポジションを短期オプションなどで構築する動きが海外市場で見られた。円安トレンドは継続するとしても、短期的な調整には注意したい。

 9月に入って138.90円から144.99円まで一気に進んだ円安のせいで、過去10年間に組成された様々な長期輸入レバレッジストラクチャーの8割近くがノックアウトしたといわれている。

 顧客サイドからすると、有利なレート(80円以下?)の予約が突然消滅したせいで、今月からは140円台でドルを買うしかないという不幸な状況が発生する。

 マーケットも、円安サイドの大量ノックアウトでポジションはショートになってしまったようだ。ドル/円の上昇幅に見合うほどドルロングは積みあがっていない。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成