今日の為替ウォーキング

今日の一言

人生は、たくさん傷ついたことが最後に自分の最大の強みになる

Down Under

 今日の注目イベントは、RBA(豪準備銀行)の政策金利発表だ。

 RBAは本日の会合で、政策金利を現行の0.85%から0.5ポイント利上げして、1.35%に引き上げる予想。

 RBAは5月の政策会合で12年ぶりの利上げを行い、政策金利を0.35%に引き上げた。また満期を迎えた国債の再投資をしないという「受身的」量的引締めも発表した。

 RBAは声明で「インフレ率を長期的目標値に戻すために、必要なことを行う」と宣言し、6月に政策金利を0.85%に利上げしている。ロウRBA総裁は、政策金利の着地水準は2.5%で、年末までに達成する考えだ。

 オーストラリアの国内経済は良好で、第1四半期の経済指標は前期比0.8%で予想を上回った。雇用市場は強く、住宅市場も堅調だ。RBAの金融政策運営において住宅市場は重要な位置を占める。利上げの影響で住宅市場が急速に冷え込む様子ならば、RBAの利上げサイクルが早期終了する可能性もあるといわれていたが、今の所その心配はなさそうだ。

 国外要因としては、中国の新型コロナ感染再拡大がやや懸念材料であるが、以前ほど深刻視されていない。一方で、バイデン大統領が中国の消費財に対する米関税を一部撤回するとのニュースは豪経済にも追い風として受け取られた。

 強い国内経済を追い風にしたRBAは、G7のなかでもっとも強気といわれ、豪ドルが上昇する可能性があるだろう。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成