今日の為替ウォーキング

今日の一言

損失の痛みに負けたら、ゲームには勝てない

We Didn’t Start The Fire

「ロシアのウクライナ侵攻は近日中に起こる可能性がある。」バイデン大統領は17日、このように警告しました。米国はロシアに対する強硬姿勢を緩める気配がありません。

 2021年8月31日、バイデン大統領は、アメリカ軍をアフガニスタンから完全撤退させました。しかし、2001年9月11日の米同時多発テロをきっかけに始まった米国史上最長の戦争についに終止符が打ったという評価よりも、アフガニスタン撤退の手際のまずさの批判の方が大きく、結果としてアメリカは外交戦略の国際的信用を失い、西側同盟に亀裂が走りました。

 それまで目立った失政やスキャンダルもなかったバイデン政権ですが、アフガン撤退が共和党に反撃のチャンスを与えることになりました。トランプ前大統領は「米国に大きな恥をもたらした」とバイデン政権を酷評。共和党だけではなく、民主党内部からも「インテリジェンス(情報分析)に失敗があり、外交力と想像力が欠如していた」と、疑問の声があがっています。

 米国のインフレは高止まりし、バイデン大統領の政策の目玉だった2兆ドル規模の「ビルド・バック・ベター法案」は、身内からの反対もあって廃案になる可能性もでています。

 バイデン大統領が、ウクライナで外交政策の汚名返上をして、今年の中間選挙に向けて支持率回復につなげることを狙っているとすれば、目に見える成果を手に入れるまでロシアとは妥協しない可能性があります。

今週の 重要経済指標

出所:楽天証券作成
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