今日の為替ウォーキング

今日の一言

熱心に学ぶ姿勢はやがて習慣として定着する

Don’t Answer Me

 米国の労働市場の非農業部門雇用者数は、2020年5月以来、合計で約1,880万人増加しました。

 しかし新型コロナによって2020年2月と3月の2カ月間で失われた2,156万人には、まだ約275万人足りません。2021年の就業者数は毎月平均52万人増加しているので、今後もこのペースを維持するのなら2022年6月には、雇用市場はコロナ前の状態に戻ることができます。

 しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)は、雇用市場が「完全雇用」の状態に戻るのを待たず、3月には利上げを開始します。FRBが新型コロナ対策として緊急利下げに踏み切ったのは2020年3月3日。それからほぼ2年でFRBは利上げサイクルに入ることになります。当時のマーケットは、世界的低金利が今後40年間続くと考えていました。

 雇用統計でパウエルFRB議長や海外投資家が注目しているのは、非農業部門雇用者数よりも、労働参加率です。労働参加率とは16歳以上の就業可能な生産年齢人口に占める労働力人口のこと。1月の労働力参加率は、若干上昇して62.2%になりました。労働参加率はコロナ禍前の2020年2月(63.4%)よりも1.2ポイント低く、いまだにその差を埋められていません。

今週の 重要経済指標

出所:楽天証券作成