今日の為替ウォーキング
今日の一言
人生はたった1度きり。でも何かを成し遂げることが出来るなら、1度で十分だ
You’re My Best Friend
ほんの数カ月前までは緩和縮小に対してさえあまり乗り気ではなかったパウエルFRB議長が、今では緩和縮小を倍速ペースで進めているだけではなく、利上げにも積極的。さらには今年中にバランスシート縮小開始も視野に入れるところまで「タカ派」に変身しました。
FRBは、2022年末までに3回以上の利上げを行うというのがマーケットの予想。JPモルガン・チェースのダイモンCEOは、「最高7回引き上げる可能性」があるとさえ予想しています。昨年9月FOMC(米連邦公開市場委員会)の時点ではメンバーの半数しか利上げを予想していなかったことを考えると大変化といえます。
一方で、12月雇用統計の非農業部門雇用者数は19.9万人しか増えていません。雇用市場が完全とはいえない状況で、金融引き締めに走っていいのか?
FRBは「インフレが長期に渡って目標を上回っており、また労働市場の改善が見られることから、「テーパリングのペースを加速させることが適切である」と判断。FRBが雇用からインフレに政策の軸足を完全に移したということです。雇用者数の伸び悩みはFRBの政策に影響を与えないことがはっきりしました。
パウエル議長は、雇用促進とインフレ対策のトレードオフ(失業率を低めようとすれば物価の上昇圧力が強まり、物価を安定させようとすれば失業率が高まる)において、インフレが可処分所得を圧迫し、政策が支援すべき人々にダメージを与えているかどうかが、現在のFRBの関心事であると述べています。12月の失業率が3.9%まで低下したことで、トレードオフの観点からもインフレ重視ということになります。
重要経済指標
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